デスゲーム漫画の金字塔
小説、漫画、そして実写映画と社会現象を巻き起こした伝説の作品『バトル・ロワイヤル』
「デスゲーム」というジャンルを確立させたと言っても過言ではない本作を、大人になった今、改めて全巻読み返してみました。
当時中学生だった私の脳を焼き尽くした衝撃は、令和の今読んでも色褪せないのか?
思い出補正込みのネタバレ感想をお届けします。
あらすじ
舞台は、私たちが住む日本によく似た、しかし決定的に異なる独裁国家「大東亜共和国」。 この国には、全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで●し合わせるという狂気の法律「プログラム」が存在した。
修学旅行のバスで催眠ガスをかがれ、無人島へと連行された城岩学園中学3年B組の生徒42名。 彼らの首には逃走防止の「首輪」が嵌められ、生き残るためにクラスメイトを●すことを強要される。極限状態の中で、少年少女たちの凄惨な3日間が幕を開ける。

ゲーム開始までの流れが最高だね
バトル・ロワイヤル 全15巻

ルールは至ってシンプル。無人島で「1クラス生徒全42人で最後の1人になるまで●し合うこと」 優勝者だけが家に帰ることを許され、それ以外は全員●亡します。

えー、みなさんには●し合いをしてもらいます☺️
生徒たちにはランダムに「武器」と水・食料が支給されますが、ここですでに運命の分かれ道。マシンガンのような当たり武器もあれば、鍋の蓋のようなハズレ武器もあり、理不尽さが際立ちます。
さらに、首に装着された首輪には爆弾と盗聴器が仕掛けられており、無理に外そうとしたり、定期的に放送される「禁止エリア」に留まったりすると即爆発。
時間が経過するごとに禁止エリアは増えていき、参加者たちは狭まる安全地帯で接触し、戦わざるを得ない状況へと追い込まれていきます。 昨日までの友人が、今日は●すべき敵になる。
元祖にして完成されたデスゲームです。
バトル・ロワイヤルの感想
8巻と「相馬光子」の思い出
私が、本作をリアルタイムで読んでいたのは、ちょうど登場人物たちと同じ中学生の頃でした。
今でこそデスゲームものは溢れていますが、当時はこれほど過激な描写の漫画は少なく、まさに「脳が焼かれる」ような衝撃を受けたのを覚えています。
特に印象深かったのは、やはりキャラクターの強烈さ。 中でも女子生徒の相馬光子は、作中の男子だけでなく、当時読んでいた全国の男子中学生にとっても忘れられない存在だったはずです。
今だから笑って話せる思い出ですが、当時友人の家で読んだ単行本の8巻(相馬の際どいシーンがある巻)が、なぜかカピカピになっていて開けないページがありました。

「お前、相馬をおかずにしただろ!」と問い詰めても、友人は「そんなわけねえじゃん!」と頑なに否認していました。(相馬は避妊してなかったけどな!!)
あのカピカピは、一体なんだったのでしょうかね😇
そんな性的な目覚めも含めて、多感な時期にこの作品に出会えたことは、ある種のトラウマであり、最高の思い出でもあります。

相馬おかず事件の友人は、『風呂で漫画を読んでたから濡れた』と、言い訳していました。風呂で落としただけで、あんなに特定のページだけカピカピになるのでしょうか?
リアルとファンタジーの絶妙なバランス
大人になって読み返してみると、この漫画の凄さは「リアルとファンタジーの配分」にあると気付かされます。
クラスを見渡せば、どこにでもいそうな目立たない生徒や、スクールカースト上位のギャル、部活に打ち込む体育会系など、非常にリアルな人間関係が描かれています。 そこに投入されるのが、桐山和雄という圧倒的なファンタジー(異物)です。

中学生とは思えない戦闘能力と知能を持ち、感情を持たずに淡々とクラスメイトを殺戮していくラスボス的存在。今思うと「中二病」全開の設定ですが、彼がいるからこそ物語が引き締まっていました。
また、映画版では若かれし頃の山本太郎先生が演じた川田章吾も、漫画版ではプロレスラーのようなガタイで描かれており、桐山とは対照的な「頼れる大人びた男」としての魅力が光ります。
杉村や三村といった強キャラたちが、桐山という怪物に挑み、そして散っていく。この絶望感とカタルシスは、キャラ立ちがしっかりしているからこそ生まれる熱量だと感じました。

キャラが立ちすぎな件
現代のデスゲーム作家へ
ここ数年、雨後の筍のように大量のデスゲーム漫画が世に出ています。 しかし、本作を読み返した後だと、どうしても「設定だけ真似した薄い作品」に見えてしまうものが少なくありません。
『バトル・ロワイヤル』には、単なるグロテスクさだけでなく、極限状態における人間の尊厳や、若者特有の焦燥感が込められていました。 展開上の「お約束」も多いですが、それが王道として機能しています。
昨今のデスゲーム漫画を読んで「何か物足りない」と感じている人、そしてこれからデスゲーム漫画を描こうとしている作家志望の方には、「一度ちゃんとバトロワを読み返せ」と声を大にして言いたいです。
システムだけをパクるのではなく、この作品が持っていた「熱量」や「キャラクターの厚み」こそを参考にしてほしい。改めてそう強く感じました。

ネ●ミ・ロワイヤル、てめーはダメだ!!
まとめ
思い出補正も多分にあるとは思いますが、全15巻を一気に読み通させるパワーは本物でした。 「昔読んでたな」という人も、映画しか知らないという人も、ぜひ漫画版を手に取ってみてください。
そこには、ただの残酷描写だけではない、最高に熱くて切ない青春の●し合いが描かれています。
やっぱり相馬光子と桐山和雄は、漫画史に残る名悪役ですね。
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本日紹介した作品はこちら
👉️バトル・ロワイアル
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管理人的な評価とメモ
★★★★★ (4.8/5) ほぼ満点☺️ デスゲームの基準になっています。
メモ
鉄板の面白さ。学園ものでキャラがゾロゾロ出て来ると、まずキャラが立たない。ならバトロワを読み返せと。謎のルールはいらない。ちゃんと論理的な理由だけあればOK。最後は主人公が生き残る。王道展開でも問題ない。デスゲームの教科書です。


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