漫画:王様ゲーム
どうも、ジョージです。
今回は、かつて一世を風靡したホラーサスペンス漫画『王様ゲーム』についての感想を書きたいと思います。
「王様だーれだ?」
子供の頃、誰もが一度は遊んだことのある無邪気な遊び。

それがもし、命を懸けた残酷なゲームに変わってしまったら…?
そんな恐怖を描いた本作は、ガラケー時代のケータイ小説ブームを牽引し、漫画、映画、アニメとメディアミックスされた超人気シリーズです。
改めて読み返してみると、デスゲームものとしての「王道」が詰まった作品だと感じました。あらすじやシリーズの全体像を含めて、その魅力を語っていきます。
あらすじ:見えない「王様」からの死のメール

主人公は、ごく普通の高校生・金沢伸明。 平穏な日常を送っていた彼とクラスメイトたちのもとに、ある日突然、「王様」を名乗る人物から不可解なメールが届きます。
メールには命令が記されており、最初は「クラスメイトのAとBがキスをする」といった、合コンの余興のような簡単な内容でした。 しかし、その命令は次第にエスカレートし、常軌を逸したものへと変貌していきます。
そして突きつけられる無慈悲なルール。 「命令への非服従は『死』という名の『罰』に直結する」
クラスメイトが次々と凄惨な死を遂げていく中、伸明はこの理不尽なゲームに立ち向かうことを決意します。姿の見えない「王様」の正体とは? そして、生き残るのは誰なのか? 命がけの「王様ゲーム」が今、幕を開けます。
作品の全体像とシリーズの流れ
本作はもともと、E★エブリスタ(旧モバゲー)で連載され、爆発的な人気を博したケータイ小説が原作です。そこからコミカライズされ、シリーズ化されました。 これから読み始める方のために、ウィキペディアの情報を参考に、複雑に広がるシリーズの時系列と流れを整理しておきます。漫画版を読む際の参考にしてください。
物語は大きく分けて以下の流れで進んでいきます。
1. 『王様ゲーム』(無印) 記念すべき第1作目。 主人公・金沢伸明のクラス32名が巻き込まれた最初の悲劇を描きます。最初はふざけていたクラスメイトたちが、最初の犠牲者が出た瞬間からパニックに陥り、疑心暗鬼になっていく様が描かれます。
2. 『王様ゲーム 終極』 第1作目の続編。 前のゲームから7ヶ月後、転校した伸明の新しいクラスで再び王様ゲームが始まります。ここでは、もう一人の重要なキャラクター「本多奈津子」が登場し、物語はより凄惨さを増していきます。
3. 『王様ゲーム 起源』 時系列としては過去にあたる物語。 王様ゲームの悲劇がなぜ始まったのか、そのルーツに迫ります。舞台は1977年の山奥の村「夜鳴村」。30年以上前に起きた最初の惨劇と、王様ゲームの成り立ちが描かれるエピソードです。
4. 『王様ゲーム 臨場』 『終極』と同時系列で進行していた、別の場所での物語。 伸明のクラスとは別の高校のクラスで起きていた王様ゲームを描いたアナザーストーリーです。
これ以外にも、本多奈津子の過去を描いた『再生』などがあり、シリーズを通して「王様ゲームというウイルスのような呪い」がどのように伝播し、人々を絶望に突き落とすかが多角的に描かれています。
感想:王道にして原点。理不尽さが癖になる
さて、ここからは個人的な感想です。
モバゲー世代の「伝説」
まず、原作が「モバゲーで流行った小説」というのが懐かしいですね。 当時、ガラケーやスマホで夢中になって読んでいた世代にとっては、青春のトラウマ作品とも言えるのではないでしょうか。小説版の勢いそのままに漫画化されており、視覚的なインパクト(特に「罰」の描写)が加わったことで、恐怖倍増となっています。
「合コン」ノリから「地獄」への急降下
物語の導入は、タイトル通り「王様ゲーム」そのものです。 最初は「AとBがキスをする」といった、少しドキドキするような、いわゆる合コンのお約束展開から始まります。「なんだ、ただの遊びか」と油断させておいてからの急転直下が本作の真骨頂です。
次第に送られてくる指示は過激になり、性的な内容や暴力的な内容、そして最終的には「死」を強要するものへ……。 この「日常が徐々に侵食されていく」グラデーションと、最初の死者が出た瞬間に日常が崩壊するスピード感のギャップが素晴らしいですね。
デスゲームの「王道」を行く
設定としては、「スマホに謎のメールが届き、無視すると罰を与えられて死ぬ」という、今となってはデスゲームもののテンプレとも言える設定です。 しかし、ありがちな設定だからこそ、ルールが明確で分かりやすく、読者がすぐに恐怖に没入できるという強みがあります。
- 理不尽な命令
- 仲間割れと裏切り
- 愛する人を守ろうとする自己犠牲
- 見えない敵への恐怖
こうした要素が詰め込まれており、まさに「デスゲームの王道」と言えるでしょう。 特に、極限状態に置かれた人間の心理描写は見どころです。
昨日まで仲の良かった友人が、自分が助かるために平気で他人を蹴落としたり、逆にとてつもない勇気を見せたり。人間の綺麗事だけではない本性が暴かれるシーンには、胸が苦しくなると同時に、ページをめくる手が止まらなくなる中毒性があります。

今読むと少し古いけど、古典作品としては合格点
まとめ
漫画『王様ゲーム』は、理不尽なホラーやサスペンスが好きな人にはたまらない作品です。 残酷な描写も多いので読む人を選ぶ側面はありますが、謎が謎を呼ぶ展開と、スピーディーなストーリー進行は、一気読み必至の面白さがあります。
「もし自分のスマホに『王様』からのメールが届いたら……」 そんな想像をしながら読むと、より一層恐怖を楽しめるかもしれません。 シリーズを通して読むことで、王様の正体や呪いの起源が明らかになっていくので、ぜひ一作目から順番に手に取ってみてください。
管理人の評価
★★★☆☆(3/5) 普通☹️ THE・基準
メモ
可もなく不可もなくといった感じです。
今読むと、ちょっと古くさい場面も多いですが、バトル・ロワイアルを基準にして、新しいデスゲームを作ろうとしている試みは伺えますね。
王様ゲームの合コンノリをそのまま、ホラー展開にもっていくのは確かに面白いですね。


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